ABOUT MOISSANITE

モアサナイトについて

1893年、地球に落ちてきた隕石の衝突跡から発見されたモアサナイト。

永遠の輝きと謳われるダイヤモンドと同等の硬度を誇りながらも、輝きは2.5倍。

もともと地球上には存在しない物質のため、天然のモアサナイトは宇宙からのギフトとも呼ばれるほど稀少な宝石です。

1998年、成分を分析、研究し、人工的に作り出すことに成功した米国企業が「人工モアサナイト」の販売を開始しました。

この際に取得した製造特許が2015年に米国で有効期限を迎えたことをきっかけに、各国企業で製造に取り組んだため、製造技術が向上。

より大きく、質が高い人工モアサナイトが作られるようになり、ジュエリーに使える「宝石」として認知されるようになりました。

掘削を必要としないので地球を痛めることがなく、また、紛争の資金源になったり、過酷な労働環境を生み出したりといったリスクもないので、サステナブルな宝石としても注目が集まっています。

モアサナイトの魅力

ダイヤモンドの2.5倍の輝き

モアサナイトが評される大きな特徴のひとつは、美しい輝きです。
宝石のきらめきを表す「ファイア(光の分散度)」において、ダイヤモンドの2.5 倍の数値を誇ります。他にも、白く強い輝きを作り出す「ブリリアンス」や、表面の光沢を表す指標においても、ダイヤモンドより高い数値です。

また、モアサナイトは、自然光では無色透明に輝きますが、蛍光灯の下では虹色に輝きます。光の変化を楽しめる面白い宝石です。

「永遠の輝き」の所以、優れた「耐久性」

透明な物質は、ガラスやキュービックを始め色々とありますが、それらがだんだんと曇ってくるのは、表面に細かい傷がつくためです。
モアサナイトは、表面の傷つきやすさを表すモース硬度が9.5と、ダイヤモンドが誇る10に引けをとりません。加えて、モアサナイトは、衝撃への強さ・割れにくさを表す「靭性( じんせい)」においても非常に優れています。

また、モアサナイトの構成物質である炭化ケイ素は、化学的に非常に安定しているため、その結晶であるモアサナイトは、ダイヤモンドより高い熱耐性があります。

メンテナンスがしやすい

ダイヤモンドをはじめ、多くの天然石は油脂を吸着しやすく、こまめなメンテナンスが必要ですが、モアサナイトは油脂を吸着しづらいため、クリーニングをしなくても輝きが曇らず、輝きが長く持続するというメリットがあります。

それゆえ、日常使いに向いている石ともいえます。

ラボグラウンだからこそ叶う「品質」

ラボで作られる(正確には結晶を育てているのでラボグラウンと呼ばれることもしばしば)メリットも多々あります。

まず、天然の不純物(インクルージョン)が含まれる機会が少なく、透明度において安定した品質を保ちます。

また、時間とコストはかかりますが、天然では見つけることが叶わない大きな原石をも、育てることができます。

a wear JWで扱うモアサナイトは、熟練の職人がカットを施し、仕上げています。

先に触れた硬度があるおかげで、カットした際にもエッジが際立ち、美しいきらめきを楽しめます。

リーズナブルな価格

素材として価格の安さもモアサナイトの大きな利点です。同カラットのダイヤモンドの相場の約10分の1 以下の値段で、最高品質のモアサナイトを手に入れることが可能です。

SDGsの視点

近年一部のダイヤモンドが、紛争を起こす反政府組織の資金源となっていることや、児童労働、過酷な労働環境の温床になっていることが問題視されるようになりました。

また、過剰な採掘が自然環境を壊すこと、限られた天然資源を取り尽くしてしまうことへの疑念を抱く人も増えてきました。

ものを選ぶ際、その商品の背景にある倫理的側面、環境への負荷という側面も重要視するようになった現代社会のニーズにも、モアサナイトはフィットしていると思います。

モアサナイト、ダイヤモンド、キュービックジルコニアの比較表

屈折率:光の進みやすさ。
分散度:「ファイア」と言われる宝石のきらめきを表す指標。
モース硬度:高い数値の方が表面に傷がつきづらい。
劈開性:結晶、鉱物、岩石が特定向に割れる特性のこと。
靭性:割れに対する耐性。「宝石の粘り強さ」と言われることも。