Herringbone「ヘリンボーン」

ヘリンボーンは、ニシン(Herring)の骨(Bone)がモチーフになった柄。

ニシンは骨が細く全て食べられるので、サステナブル代表の魚として注目が集まってたりもします。

「身の回りの大切なことにちょっと気づくきっかけになる」そんなジュエリーを目指して、モチーフに選んでみました。

 

ファッションやジュエリーで「ヘリンボーン」というともっと細い線で作られることが多いのですが、今回意識したのは、インテリアのフローリングで見られるヘリンボーン柄。

同じ長方形の組み合わせなのに、広く感じたり、個性的な雰囲気が出せてステキ!と思いました。
角を45度にカットしてV字を作るヘリンボーンは、フレンチヘリンボーンと呼ばれているそうです。

シンプルでも、身につけたときに存在感が出るデザインにしたかったので、ボリュームが出るように地金はシルバーにしました。金よりも軽くて、値段もお手頃です。

毎日、気づけば手に取っているジュエリーのひとつになりますように。

 

===余談===

ニシンといえば、某アニメ映画の中に出てくるニシンとカボチャのパイ包み。

ニシンとカボチャにバターの風味、想像しただけでとっても美味しそう。

一方で、大人になってからの方がその美味しさに気づけそうな組み合わせだなぁ、とも思います。

小さな魔女が届けた想いのこもったパイに「これ、嫌いなのよね」と言い放った彼女は、いつか美味しさに気づくときが来るんでしょうか。

この時思い出すのは祖母の作る五目寿司。甘じょっぱい人参にしいたけ、甘酢のレンコン、錦糸玉子に紅生姜が乗った五目寿司でした。

お正月や誰かの誕生日には、この五目寿司と唐揚げが定番メニューで、私はもっぱら唐揚げを楽しみにしていました。

大人になってから五目寿司の美味しさに気づき、いざ自分で作ってみたら、なんて手間のかかる料理なのだろうと驚愕しました。

祖母は色々忘れてしまう年齢に。五目寿司はもう作れない様子です。

数年前、祖母に教えてもらった時に動画や写真を撮っていたので、見返しながら作ってはみているものの、同じ美味しさに到達するにはまだまだ修行が必要そうです。

わたしが子どもたちに教える立場になった時に、祖母の味を再現できるレベルになっていると良いなと思っているのですが、どうなることやら。

長々と小話にお付き合いいただきありがとうございます。身の回りの大切なことにちょっとずつ気づける自分でありますように。

 

a wear director: IKUMU.K

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