Euphoria「ユーフォリア」

モアサナイトという石をジュエリーにするにあたって、石本来の魅力が際立つデザインのものを作りたいと思いました。

モアサナイトは、透明度と輝きがさることながら、その硬さ、靭性(割れにくさ)ともに優れているのが大きな特徴です。

「硬さがある」ということは、カットした際のエッジがしっかりと立つということであり、その「シェイプ」が非常に美しく出来上がるということです。

昔から、ダイヤモンドに様々なカットとシェイプがあるのも、硬さがなせる技。しかし昨今は、ダイヤモンドは量はもちろん、大きな原石も採れないため、ラウンドカット以外はなかなか見ることがありません(ラウンドカットが一番無駄を出さず、小さい石でもできるカットだからです)。

最初にモアサナイトを見た時に、なんてキラキラしていて綺麗な石だろうと思いました。その輝きと透明度は、石が大きければ大きいほど迫力があり、とても魅力を感じました。

私は昔から、博物館や美術館で催される「宝石展」や「宝飾展」が大好きです。中世ヨーロッパのティアラやネックレスは様々な形、大小の石が使われていて、見ているだけでも、とてもワクワクした気持ちになります。


モアサナイトはラボで原石を育てます。そのため、手間と時間がかかり、もちろん技術も必要ですが、大きい原石を作ることが可能です。
せっかくならば、ワクワクするような大きさの石でジュエリーにしようと思いました。

それでいて、日常のカジュアルファッションに着けていても浮かないシンプルなデザインがいいなと思い、あえてメレ石など細かい石や装飾は使わず、地金もシンプルにしました。

地金にはシルバーを使い、K18コーティングをし、さらにアクセントでルテニウムブラックコーティングをしています。
最初はK10やK18で作ることも考えましたが、石の迫力に負けないよう地金にもボリュームを出したかったので、コストパフォーマンスを鑑みてシルバーにしました。
コーティングは、長く使っていただくうちに地金の色が透けて見えてきます。それを味としてお使いいただいてもいいですし、a wear JWでは、再コーティングも承りますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

シルバーは、遡れば紀元前3000年頃から装飾品として愛されてきた貴金属です。
特別な日にも、日常でも、
お手元で「高揚感(Euphoria)」を感じさせるジュエリーになりますように。

a wear JW director: IKUMU.K

 

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